前書き

このページでは私が提供しているHD(ハイビジョン)映像についてのアレコレをお話してまいります。

まず、映像の解像度には種類があるという事を知って頂きたいと思います。

皆様が普段、ご家庭で視聴されていらっしゃるTVはSD(スタンダードディフィニッション)と言います。
SDというのは、横方向720ピクセルx縦方向480ピクセルで撮影された1枚1枚のフレームが
29.97フレーム/秒(インターレース60i)で表示されて動画として人間の目に認識されるようになっています。

現在、一般市場に出回っているビデオカメラや、TV放送、DVDソフト等の全てはこのSDという規格に基づいて設計されています。



HD(ハイビジョン)の意味と種類

では、私が意を決して導入したHD映像の解説を致したいと思います。

今後、私が提供する映像はHD(ハイディフィニッション)というタイプの映像が主力になります。
このHDというのがどういう物であるのかを簡単にご説明しておきますね。


HDというのはSDに比べて色々な規格が制定されています。
1)横方向1920ピクセルx縦方向1080ピクセルの29.97フレーム/秒でインターレース映像を表示する1080/60i 
(NHKや民放等のデジタルハイビジョン撮影と放送に一般的に使用されています。民生機器的にはD3端子と言われている端子でやりとりする規格です。)

2)横方向1920ピクセルx縦方向1080ピクセルの60フレーム/秒でプログレッシブ映像を表示する1080/60P 
(映画用途、CM用途に開発されましたがデータ量が膨大になるのであまり使われていません。民生機器的にはD5端子と言われている端子でやりとりする規格です。)

3)横方向1280ピクセルx縦方向720ピクセルの30フレーム/秒でプログレッシブ映像を表示する720/30P
(ヒクターの民生用HDビデオカメラで採用されました。民生機器的にはD4端子と言われている端子でやりとりする規格です。)

4)横方向1280ピクセルx縦方向720ピクセルの60フレーム/秒でプログレッシブ映像を表示する720/60P
(液晶にしろ、プラズマにしろ現状ではこの解像度と表示方法で見るTVが多く、
視聴環境のメジャー規格になっています。民生機器的にはD4端子と言われている端子でやりとりする規格です。)

という4種類があります。(24P等の映画専用もありますが話がややこしくなるので除外します)


私が最近の撮影で使っているカメラシステムは
>1)横方向1920ピクセルx縦方向1080ピクセルの29.97フレーム/秒でインターレース映像を表示する1080/60i 
>(NHKや民放等のデジタルハイビジョン撮影と放送に一般的に使用されています。民生機器的にはD3端子と言われている端子でやりとりする規格です。)
であります。

これを皆様にお渡しする規格としては下記の種類があります。


WMV-HDに関して。
(マイクロソフト社が開発し、PCのみの再生に留まらず、次世代のTVでも見れるフォーマットへ成長しつつあるフォーマット)

HD-DVDが敗れ去り、BD(ブルーレイ)に一本化されました。
しかし、このWMV-HD-DVD-Rはプレイステーション3やブルーレイプレーヤーでも再生できる機種があります。

勿論、PCでも視聴出来ます。
現在のPCの平均スペックである、ウインドウズXP、ペンティアムWであれば十分にHD映像を見て頂く事が可能です。
現時点で私が皆様にHD映像をお渡しするメディアとして選んだのはDVD-Rです。
この何処でも入手可能になったDVD-Rというメディアに、WMV-HD(ウインドウズメディアビデオエッチディー)という
データ圧縮方式によってデータ圧縮変換されたHD映像を収録します。そうすることで皆様はPCでこのHD映像を見て頂く事が可能になります。
このWMV-HDというデータ圧縮方法は2006年発売予定のBDの正式再生対応コーディックとして公式に認証されています。
2007年年末のバージョンUPでPS3で再生出来るようになりました。
PS3とご家庭のHD-TVに接続してリアルHD解像度で見て頂く事が可能です。
私はこのHD映像が収録されたDVD-Rを「WMV-HD-DVD-R」と呼称させて頂きます。
WMV-HD-DVD-Rは基本的にPCとモニタで視聴して頂くのを目的としています。

「WMV-HD-DVD-R」を自宅のハイビジョンTVに接続して見る方法。

プレイステーション3とブルーレイデッキ、
「WMV-HDを再生できる」と表明しているネットワークプレーヤーでしたら再生できます。
ネットワークプレーヤーは各社から発売されています。

http://www.iodata.jp/prod/multimedia/video/2004/avlp2dvdg/index.htm

http://buffalo.jp/products/catalog/item/p/pc-p3lwg2_dvd/index.html

http://www.iodata.jp/prod/multimedia/video/2006/av-ls300/index.htm現時点ではこの機種をお勧めします。

上記のDVDプレーヤー達は
従来のDVDも勿論再生できますが、WMV-HD-DVD-Rを再生できますので、
このプレーヤーとD4端子(D3端子も可能)を所有したHD-TVを接続する事で
リアルハイビジョン解像度の映像をハイビジョンTVで楽しむことが可能になります。



H.264/MPEG4・AVCHDに関して

最近のブルーレイデッキ・ブルーレイプレーヤー、プレイステーション3にはH.264/MPEG4AVCHDを再生できる機種が増加しています。
このコーディックはBSデジタル放送と同じMPEG2に比べて倍の圧縮効率を持っていて、従来のDVD-Rにハイビジョンの映像を納めることが可能になっています。
上記のWMV-HDとほぼ同じ趣向を持つコーディックですが、WMV-HDが1280x720解像度を1枚のDVD-Rに収めて再生するのが
精一杯なのに対して、H.264/MPEG4・AVCHDコーディックは1920x1080のフル解像度映像を1枚のDVD-Rに
1時間納めることが可能なほどに高効率で圧縮します。

勿論、欠点はあります。あまりに高効率で圧縮するので画質が劣化します。
普通に見ている限りではそれほど気にならないかもしれませんが、黒色の表現や色の分離性能などが劣ります。
従いまして、BD(ブルーレイ)にMPEG2-25Mbpsを入れた映像とまったく同じ画質品質は無理です。
WMV-HDよりは良いというのは言えるかもしれませんが。

しかしながら、従来のDVDにフルハイビジョンを1時間入れることが出来るというのは大変意味があることであり、
ユーザー側がそれを納得して使うぶんには非常にコストパフォーマンスに優れた規格だといえます。

当方では、
新作を中心として、HDバージョンにこのコーディックを採用した安価なタイトルを用意します。

このHD映像が収録されたDVD-Rを「H.264/MPEG4・AVCHD-HD-DVD-R」と呼称させて頂きます。




BDに関して

ご安心してお求め下さいませ。
BSデジタル放送と同じMPEG2-25Mbpsでエンコードした高画質を楽しめます。画質は現時点で最高峰といえます。
PS3は勿論、最近のBDプレーヤーでは再生問題は一切ありません。
安値で話題のシャープのBD-AV10等はHDV準拠信号(BDAV形式)のBD-R再生に対応していないので再生できません。
機能を削りに削ってBS放送の録画と再生に特化したBDレコーダーが発売されています。これらは購入しないで下さい。



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