システム詳細
1)「デジタルハイビジョン」 民生機と業務機の中間に位置する一般的な3CCD-HDVカメラ レンズ一体型 (係員やキャンギャルが過敏に反応する様なイベントではやむを得ず使用する)
2)「民生用デジタルハイビジョン」 民生用の第3世代CMOS-AVCHDカメラ レンズ一体型 (民生用とは言えども、最近の民生用AVCHDカメラの画質は驚く。 光量豊富な屋外での撮影ではこれで十分な感じ)
3)「業務用デジタルハイビジョン」 業務用の第3世代3CMOS-HDVカメラ レンズ交換型・標準12倍レンズ使用
4)「放送・業務用デジタルハイビジョン」 放送・業務用のメモリーカメラ。XDCAM-EX。MPEG-HD圧縮カメラ レンズ一体型 (ほぼ、放送用デジタルハイビジョンのHDCAMと同等か迫る画質で撮影可能。今後の撮影での主力になります)
↓カメラ形態は放送用HDレンズ装着したものになります↓
5)「放送HDレンズ+業務用デジタルハイビジョン」 放送用HDCAMに使用している放送用HDレンズを業務用の第3世代3CMOS-HDVカメラに装着 (主にアクションスポーツ系のタイトルで使用する) 通常状態で光学84倍。35mm換算2,840mmで撮影可能。 テレコンやエクステンダー等を組み合わせると、最大で光学253倍。35mm換算7,800mmを超えるアップ撮影が可能。 (ほぼ、放送用デジタルハイビジョンのHDCAMと同等か迫る画質で撮影可能。アクションスポーツ撮影での主力になります)
6)「放送用HDレンズ+放送・業務用デジタルハイビジョン」 放送・業務用のメモリーカメラ。XDCAM-EX。レンズ交換型モデル。 MPEG-HD圧縮カメラにHDCAMで使用する放送用HDレンズを装着した形で運用。 付属の標準レンズを装着すると 4)と画質は全く同じになってしまうのでこのカメラはレンズ交換してこそ意味がある。 (ほぼ、放送用デジタルハイビジョンのHDCAMと同等か迫る画質で撮影可能。アクションスポーツ撮影での主力になります) 通常状態で光学63倍。35mm換算1,965mmで撮影可能。 テレコンやエクステンダー等を組み合わせると、最大で光学168倍。35mm換算5,200mmを超えるアップ撮影が可能。
7)「放送用デジタルハイビジョン」 放送用HDレンズをHDCAMに装着した状態のカメラ (状況的に許される場合に使用。画質は最高峰ですが大きくて現場で目立ちやすく、 放送局のスタッフ以外の人間がこのカメラを持っていると判ると疑念の眼が集中して非常に危険。 最近の現場では撮影が困難であり使用頻度は非常に少なくなると思われます。今後はレンタルに移行)
補足説明 1)→.2)→.3)→.4)→.5)→.6)→.7)と画質は向上して行きます。 1)と2)の画質差は常にどのような撮影状況でもかなり違います。その画質差は誰が見ても明確に判ります。 ただし、2)以上は、視聴に使用されているモニター性能如何では画質の差は判らない可能性があります。 配給に使用しているDVDやBDのフォーマット性能・及び現在の液晶やプラズマディスプレイの性能などの実際上、、 2)以上のカメラで撮影されていれば、一般的に十分満足できるレベルになっています。 3)と 5)のカメラは同じカメラですがレンズが違いますので画質は変ります。 ビデオカメラの画質の80%以上はレンズの性能で決まります。レンズ性能が違えば全く違うカメラになります。 レンズが良ければ、下位フォーマットのカメラが上位フォーマットのカメラを超える場合は多々あります。 但し、5)6)7)はレンズが大きく目立つので、オートサロンやレース場では使えません。係員に連行されてしまいます(笑 従って、アクションスポーツの望遠撮影に特化したカメラ状態と考えています。 放送用デジタルハイビジョンの2/3インチカメラでは光学21倍(35mm換算650mm)を超える倍率域での撮影においては、 エクステンダーを使用するため、レンズのF値の低下が大きくなり光量が足りずに画質が厳しくなります。 これを逆手にとって、1/3インチの業務用デジタルハイビジョンカメラに放送用HDレンズを装着することで、 エクステンダーを使用せず、F値も低下させずにレンズの基本倍率を2倍に引き上げます。 (野鳥撮影に使用されているデジスコカメラと同じような理屈です) つまり、2/3カメラの感度を1/3カメラの感度が上回る逆転現象が起こります。 その結果、 撮影に使用する倍率が21倍〜42倍を超えると、 7)の放送用デジタルハイビジョン撮影の画質と同等かそれ以上が可能になります。 この理屈は、1/2インチカメラである 6)のカメラにも同様の事柄となります。 以上、7段階でご判断、ご参考頂ければと存じます。